先生のお話を聞いてようやく決心がつきました。

絵師100人展でサインを書いてもらった者です。
先生のお話を聞いてようやく決心がつきました。

私は子どもの頃から絵を描くのが好きでした。それは今も変わりません。
そして絵を描く仕事に就きたいと思うようになりました。
しかし、大人に近づくにつれて「自分には出来ないのではないか」「仕事と趣味は違うのではないか」
「それで生計を立てていけるのか」などと色々悩んでいるうちその夢も薄れて、とうとう大学生になりました。

周りの仲間達は公務員、会社員、医師やCAなどになるためにそれぞれが目標に向かって頑張っています。
それに引き替え私はとりあえず大学に入って、卒業して、就職すればいいとただなんとなく毎日を過ごしていました。
というよりは、他の職業に魅力が感じられなかったというのが正直なところです。
そんなときでした。
私は地方出身なので、せっかく上京したのだから色々楽しまなくちゃだめだと思い、先日カバネリ展に行ってきました。
先生のキャラ原案やエンディングのイラストを間近で見て「こんな可愛いく綺麗に描けるなんてやばい」と胸が熱くなりました。
そのときにふと「自分もこんな綺麗な絵が描けるようになりたい」「自分の描いた絵で感動させたい」「やっぱり絵を描く仕事 がしたい」という気持ちになりました。
それと同時に「今から始めても手遅れではないか」という思いもありました。

そんな中、元々行こうと思っていた絵師100人展で先生の作品があって、しかもサイン会があることを知り、衝動に駆られて昨日行ってきました(笑)。
そこに展示されてた先生の作品は鮮やかで暖かみがあって女の子がとても綺麗で、(先生の作品はまだ数えるほどしか見てないのですが)とても先生らしい作品だなと思いました。
あと、グッズ販売所で置かれてた先生のアクリルプレートの見本を見て即行で購入しました(笑)
それほど先生の絵に心が動かされたんだと思います。

サイン会では抽選が当たるかどうかも分からないのに当選すると何故か心の中で確信してました(笑)。
そして念願叶ってあの時、思い切って質問してみました。
「今年から大学1年になるのですが、今からでもイラストレーターやアニメーターになれると思いますか?」と。
あの時はとても緊張していたので、今考えるとすごく曖昧で分かりにくい質問だったと思います(汗)。
それでも先生はきちんと答えて下さいました。
「時代が違うからかもしれないけれど、カラーを描くようになったのは大学でてからだし、それから1年くらいは大変だったけど、
それまではずっと顔ばかり描いて、体全体は描いてなかったから、なれると思いますよ。」

その言葉を聞いてやっと一歩が踏み出せそうです。
私も今の段階では顔ばっかり描いています(笑)。
私は専門学校に通ってないので、できることは限られてくるとは思いますが、どれだけ大変でも諦めずに頑張ろうと思っています!
とにかく今は絵を描きまくります。
そしていつかイラストレーター、アニメーターになれた時は先生と一緒にお仕事出来たらいいな…なんて考えてます(笑)。

長文になってすみません(汗)。
これだけ前向きに頑張ろうという気持ちになれたのも先生のおかげです。
先生の作品に出会えて、また先生の言葉が聞けて本当によかったです。ありがとうございました。
これからも先生のファンとしてずっと応援しています。


重光亮摩



「重光亮摩」様

ご連絡、そしてサイン会へお越しいただきどうもありがとうございます。

ご質問の件、覚えております(笑)。
私がプロになった頃と違い、
今はアマチュアからカラーイラストも上手くて当たり前、
そして流行に全体が影響されやすくも感じられます。

もしかしたら以前よりもプロにはなりやすいのかもしれませんが、
一方で残ることは難しいのかもしれません。
私自身、未だこの先プロとしてやっていけるのかという不安を忘れたことがありません。
そんな世界だと思います。

でも、他人と違った個性を持つこと、描く楽しさを忘れないこと。
そして人との縁を大切にされれば決して夢ではないと思います。

重光さんがプロになる頃、私が現役でいられるかどうかのほうがむしろ怪しいと思いますが(笑)、
将来仕事でご一緒できるような機会があれば良いですね!

頑張ってください!!

美樹本晴彦