「画業40周年」とのこと、
担当さんにお聞きするまでほとんど気にしておりませんでしたのでびっくりしました。
と言いますか、実はすでに過ぎたものと思っておりました。
どこを起点とするかの解釈にもよりますが、
昨年の「マクロス40周年」を踏まえますと、まあそんなものかな・・・と。
40年間、作業が遅いことに変わりはなく、
多くの仕事をこなしてきたとはお世辞にも言えないにも関わらず、
人生の折り返し点を遥か通り過ぎてもなんとか続けてくることができましたのは、
偏に私のマイペースな仕事ぶりに辛抱強くお付き合いいただいてきました周りの皆様、
そして今このコメントを読んでくださっている方々をはじめとする、
作品をご覧いただいてきた皆様のおかげと感謝しております。
駆け出しの若手であった頃は、憧れの作家さんを追いかけ、
鼻息荒く突っ走ることばかりでしたが、
40歳を過ぎた頃からでしょうか。
CGという黒船到来の影響もあり、
先輩方へのリスペクトは変わらずも、
次々と追い越してゆく若い描き手さんにも学ぶことがあり過ぎると強く感じ、
これは生涯楽はできない、生涯勉強と思いつつも、
思うように描けず手が止まる日々がどんどん増えているのが最近の仕事ぶりであります。
このコメントを書いている間もずっとお待ちいただいている仕事関係の皆様、
絵をお買い求めいただき納品をお待ちいただいている皆様、
申し訳ございません!!
今回の版画展は、
日頃オリジナルイラストの貴重な発表の場をいただきつつ、
今時の作風の変化等を踏まえたご意見をいただいたりと、
作品制作にも多大なご協力いただいておりますアールビバン様によりますが、
すでにお世話になって20年近く。
この間の作風の微妙な変化なども、
展示いただいている版画をご覧になりお楽しみいただけましたら幸いです。
今後も私なりのペースにはなるかと思いますが、
時流を見つつも自分らしさを失わないようにコツコツと描き続けていく所存ですので、
何卒よろしくお願いいたします。
美樹本晴彦 拝
「美樹本晴彦展」開催情報は
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