©HARUHIKO MIKIMOTO
【コメント】
少女のキャラクターはかなり前に描いたものです。
描いた当時から背景などを工夫してきちんと仕上げればいい感じになるんじゃないかと思っていたので、
ようやく肩の荷が降ろせた感じです。
今の自分だからこそできることを加えて、新しく生まれ変わった作品に仕上がりました。
日本ならではの風景、日本の原風景がこのキャラクターとはマッチすると思い、
背景に選んだのは合掌造りでも有名な世界文化遺産・白川郷の風景です。
雪景色が世界的に知られる白川郷ですが、自分だけの雪景色を描きたかったので、
雪が全くない時期の白川郷の風景をベースにして、自分好みの雪景色に仕上げています。
日本の原風景と僕が描くキャラクターは親和性が高いと勝手に思っているので(笑)、
日本の風景と少女をテーマ、それもただ綺麗なだけというよりは、
今後失われてしまうかもしれないような身近で懐かしさを覚えるような景色を中心に、
今後も描かせていただく機会を作りたいと思っております。
©HARUHIKO MIKIMOTO
【コメント】
以前に「絵師100人展12」用に描かせていただいたもののアレンジ版ですが、
ガラリと変えて駅シリーズ4作目とさせていただきました。
当時はストッキングの質感に注意したのですが、
今回のアレンジでは暗い絵になってしまい、それどころではなかったですね(苦笑)。
鞄の上に座っているというのも残したいアクセントだったのですが、
流石に無理があるかなと思い変更しました。
今までは秩父方面の鉄道の駅、小田原近辺の根府川駅を背景としてきまして、
根府川駅ではボス猿に襲われそうにもなりましたが、
今回は熊も出没しないと言われる千葉でしたので、
取材と自分に言い聞かせ何度も息抜きに訪れた小湊鉄道の駅、
ドラマやCMで度々使用されている上総鶴舞駅で安心して撮影しました。
特に「鉄」というわけではないのですが・・・。
以前であればクルマで深夜に出発して、明け方前に到着後その日丸々撮影をしたり、
勝浦を回ったりしていたのですが、
今回は午前中の撮影で疲れてしまい、まだ夕方暗くなる前に帰路に着くといった感じでした。
老いたなと・・・(苦笑)。
後から思えば、どこかに宿をとっても良いのですが、
お天気次第で深夜に思い立って発作的に出かけるもので、宿探しも面倒で。
当初はホームの端に猫を配置したのですが、
真ん中が間抜けな感じになってしまい、数を増やしたり向きを変えたり。
個人的には、ホームの端でポツンと猫が待っている雰囲気も捨てがたかったのですが・・・。
アールビバンの方々との意見交換の末、現在の配置に落ち着きました。
ちなみに朝日が差し込むバージョンもあったのですが、
画集等でご覧いただける機会があればと思っております。
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【コメント】
2018年におこなったライブペイントの原画を元に版画化したものです。
版画タイトルについては担当さんから
◆儚い恋(うちわに描かれている朝顔の花言葉より)、
◆想い花(ご覧になる方によって、様々な想いを馳せる表情ですね)
というご提案をいただき、そういう解釈もあるのか・・・と感謝。
イラスト的には、浴衣姿を描いただけでしたので、
提案をもとに付けさせていただいたタイトルです。
浴衣は美人画風にしっかり描いてみたいですね。
DX版には、アナログ画材で加筆作業を入れております。
手作業なので一つ一つ違ってくるのですが、そこも楽しんでもらえたらと。
©HARUHIKO MIKIMOTO
【コメント】
元の絵柄は10数年前とかなりの旧作になりますが、
再版画化に際して光の色調を明るくし、
そして全体の質感に『幻朧』で用いた点描的な質感を加味し、
より雰囲気が感じられるようにアレンジしました。
人物に関しましては当時のものをそのまま生かしております。